文学国際経済論英語圏文化論・イギリス文化論表象文化論国際協力言語学第二言語習得移住市民権 14▼isoya@cc.utsunomiya-u.ac.jptkmr32@cc.utsunomiya-u.ac.jptokiko@cc.utsunomiya-u.ac.jpshunsuke@cc.utsunomiya-u.ac.jp出羽 尚 いずは たかしイギリスの文化、とくに美術がわたしの研究対象です。専門的な言い方では美術史学と呼ばれる分野で、美術史学が対象とするのは絵画、彫刻、工芸を中心に、建築、ファッション、写真など多岐にわたります。Kim Ilju キム イルジュ Border-crossingを広い範囲で見ると、私たちは一生にわたってはもちろん、一日に何度も境界を越える経験をしているでしょう。 私は国境を越えた人々がホスト社会でどのようにメンバーシップを主張し獲得するのか、その過程でジェンダー、人種/民族、階級などの多様な社会的カテゴリーがどのような影響を及ぼすのかを分析する研究を主に行ってきました。 2000年代半ばから韓国で「多文化主義」に対する社会的な談論と政策形成が活発に行われているのを見て、移住を通じた韓国社会の変化に関心を持つようになり、日本に移住してからは日本にフィールドワークの領域を広げ、移住と市民権に関する日韓比較研究を進めています。 特に、移民に保守的な日本と韓国が結婚移民者を統合する異なる方法に関心が高いです。日本の韓国人コミュニティにも関心を持っているので、韓国から日本に移住したIT従事者のキャリアに関する研究も進行中です。あまり触れることのなかった学問かも知れませんが、案外皆さんの身近にも関わっています。例えば、旅行。イギリスと言えば、大英博物館(=美術館)、セント・ポール大聖堂(=教会・寺院)、ストーンヘンジ(=遺跡)などの名が挙がるでしょう。イギリスに限らず、美術館、教会・寺院、遺跡はたいてい人気の観光地になりますが、いずれも美術史学が研究対象とするものです。旅行はまさに美術史学の勉強、と言っても過言ではありません。逆もまた真。美術史学の基本は歩くこと、見ること。旅と同じです。そこが大きな魅力です。担当授業科目イギリス文化論 イギリス文化論演習CulturesoftheEnglish-SpeakingWorld担当授業科目多文化共生基礎AEast/West:AComparativePerspective比較文化社会研究A担当授業科目国際経済論 アメリカの経済と社会国際経済論演習担当授業科目言語学 言語学演習LearningaDifferentWorldthroughEnglish磯谷 玲 いそや あきら現代は不思議な時代です。一方では大量の食料を輸入し、その半分をゴミとして処分してしまっている国があり、他方では飢餓に苦しむ国があります。通信も交通も発達しているのに、です。また一方では、100万もするブランド品を次から次に買いあさる人がおり、他方では住む家すら失う人がいます。私の専門である経済学は、なぜこのようなことが生じるのか、そしてそれを解決するためにはどうしたらよいか、ということを明らかにしようとしてきた学問領域です。その中でも私の専門は、金融というお金の話に関わる問題ですが...これ以上は専門用語を使わず説明することは不可能です。興味ある人には、授業の中で、詳しくお話ししたいと思います。木村 崇是 きむら たかゆき私たちは皆、ある言語の母語話者であり、多くの場合、他言語の第二言語学習者でもあります。私の研究では、生成文法理論に基づき、母語話者や第二言語学習者がもつ言語知識(主に形態・統語や意味)の解明を通して、人間が共通にもつ普遍的かつ遺伝的な言語能力を解明することを目標としています。一般的に、私たちは子どもの頃に母語の文法について明示的に教わることはありませんが、教わってもいない複雑で抽象的な言語知識を自然と身につけています。また、第二言語についても、母語とも目標言語とも異なり、学校で教わってもいないような独自の知識体系を学習者は作り出します。このような不思議な現象は、生成文法などの言語理論で大枠は説明可能であることはわかっていますが、未解明・未解決の問題が山積しています。言語の話者・学習者として、自分達の頭の中で一体何が起こっているのか、是非一緒に考え、謎を解き明かしていきましょう。学を研究しています。もともとフランス語の勉強をしていた私はドストエフスキイの1冊の本と出会ってロシア文学に引きこまれました。それから文学、メディア、宮廷文化、香水など様々なものに関心を持って研究してきました。思えば私に次々と新しい世界を開いてくれたのは本や人との出会いでした。皆さんが今の日本で触れることのできるロシア文化はたくさんあります。文学作品やバレエ、絵画、音楽などロシアが発信する優れた文化は、もとをたどればヨーロッパの文化とロシアに古くからあった文化との出会いから生まれたものなのです。出会いは何かを生み出す原動力になります。大学は様々な分野の授業があり、留学もできる開かれた場です。何を勉強するのも自由なのです!大学で、あなたに世界を開くなにかをたくさん見つけてください。担当授業科目芸術文化論 表象文化論担当授業科目国際協力論 国際協力論演習国際キャリア教育関連科目 海外フィールドワーク演習I・II大野 斉子 おおの ときこフランスとの比較の視点からロシアの文化と文栗原 俊輔 くりはら しゅんすけ国際協力の分野は、広く、深く、そして分かりにくい。私たちのまわりには、食糧や工業製品を始め、途上国で生産されているものがあふれ、経済やITを中心に世界はますますグローバル化が進んでいる。しかし、先進国と途上国の格差や、途上国での低賃金や機会の不平等など、社会的側面を見逃すことはできない。私たちの豊かな生活のために誰かにしわ寄せが行っているのではないか。世界はますます深く複雑につながり国際協力のあり方も問われている。先進国から途上国への支援という一方的なつながりではなく、どのような場面でどのように世界とつながっているのか、また、果たして正しくつながっているのかを分析し、問題解決への道筋を探すことを通し、これからの国際社会そして日本のあり方を考えていきたい。International Studiesizuha@cc.utsunomiya-u.ac.jpiljukim@cc.utsunomiya-u.ac.jp国際学科教員紹介
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