宇都宮大学 国際学部 2023
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多文化共生教育日本語学国際環境協力日本語史感情心理学比較文学比較文化教育社会学  社会心理学日本文学韓国文学外国語教育16▼01国際学部概要wakana@cc.utsunomiya-u.ac.jpjqi@cc.utsunomiya-u.ac.jpmtakayama@cc.utsunomiya-u.ac.jpjeong@cc.utsunomiya-u.ac.jptachibana@cc.utsunomiya-u.ac.jpnakamura@cc.utsunomiya-u.ac.jp髙橋 若菜 たかはし わかなせまりくる気候危機、海洋プラスチック汚染、森林破壊、種の絶滅に、放射能汚染。21世紀に入り、環境問題はますます深刻化しています。問題の解決には何が必要なのでしょうか?科学技術、資金?それとも法律、あるいは人々の意識でしょうか?戚 傑 チー ジエポスト構造主義・ポスト植民地主義の視点から学校教育・言語教育に関する研究・分析を行っています。現在関心を持って取り組んでいるのは日米中における大学入試制度と学力観・人間形成観の相違に関する研究です。具体的には、社会や教育がどうのようにして人間を形成し、一旦形成された価値基準が社会や教育にどのように影響を及ぼすかについて論理と実証の両面から検証を試みています。これに加えて、グローバリゼーションと多文化教育の在り方に関する研究も行っています。従来、多文化論は、異なる文化背景を持っている人間同士が「交流・理解できること」を前提に展開されましたが、紛争の絶えない世界の現実を見る限り、他者を理解したつもりのミスコミュニケーションは他者を理解する障害にさえなるとも言えます。そこで、この「理解可能な他者」を前提とするよりも、理解できない「文化的な溝」を分析することにより多文化教育の在り方を探求しています。なお、授業では、学生の理論的思考力と創造性を引き出すことに重点を置き、異なる文化をもつ人々とコミュニケーションをとる際に必要な能力と態度を養うことを目指しています。これら全てを方向づけるのが、政治です。徹底した情報公開、報道の自由度の高さ、地方分権、開かれた政策形成プロセスと、様々な次元での市民参加・ジェンダー平等などは、総じて、多様性を重んじる人に優しい環境取組を可能にしています。授業では、スウェーデンをはじめとする国内外での学際的共同研究や、国や自治体の審議会、NGOなどの実務経験を活かして、座学だけでなくフィールドスタディを通じ、カーボンニュートラルな循環型社会へ向けての持続可能な移行のためのガバナンスを探ります。担当授業科目SDGs入門 環境と国際協力地球環境政策論環境と国際協力演習 多文化公共圏実践演習(グローカル)ジェンダー論(他8名)担当授業科目移民と多文化教育 移民と多文化教育演習グローバル化と外国人児童生徒教育(他6名)JapaneseCommunicationArts(基盤教育科目)高山 道代 たかやま みちよ「ことば」は人々の使用の中で、また、他言語との接触をとおして変容しつづける存在といえます。世界の言語は一般的に三千種ほどにわかれるといわれています。そのなかで日本語はどのような点で普遍性また独自性をもつのかについて、文法的視座にたった分析を通してとらえていきたいと考えています。また、その際には現代語を対象とする場合でもその背景となる歴史的変容を視野に入れながら、体系的にとらえたいと考えています。丁 貴連 チョン キリョンヨーロッパ文学の影響を強く受けた日本の近代文学が、韓国や中国、台湾といった東アジア地域の近代文学に及ぼした影響関係について研究しています。対象となる作家及び作品は、明治期日本の文学的現実にあって、社会を嚮道してきたワーズワースやモーパッサン、ツルゲーネフなどのヨーロッパ文学と、その影響を強く受けた日本文学、そして日本文学に影響された韓国文学です。つまり、日欧韓の三者間を巡る近代文学の成立過程を研究しています。このような比較文学研究は、西洋文学の一方的な受信者と知られる日本近代文学が、実は韓国や中国、台湾といった東アジア地域の近代文学に大きな影響を及ぼしていたというもう一つの顔を浮き彫りにすることができます。日中韓、日欧韓といった比較の視点から東アジアの近代化の過程を考えるのが目下の関心です。授業では、日本語に関する多様な問題を空間軸、時間軸上の様々な観点からとりあげます。現代語をはじめ、古代語や地域語などの多様な日本語を実際の用例の中で具体的に考え分析することに力を入れます。担当授業科目日本語論 日本語史 日本語論演習担当授業科目ジェンダー論(他8人)韓国文化論 韓国文化論演習比較文学 韓国文学(基盤教育科目)立花 有希 たちばな ゆき比較教育学が専門で、主にドイツの異文化間教育について研究しています。文化、言語の異なる子どもが在籍しているとき、学校にはどのような対応が求められるのでしょうか。また、多文化化、多言語化する社会のなかで、学校教育はどのように変化するべきでしょうか。そうした問いに答えるためには、歴史や国際比較に学ぶ必要があります。中村 真 なかむら まこと感情とコミュニケーションの心理学について研究しています。特に表情に表れる感情とその判断に興味があります。表情を通した感情のコミュニケーションは、人間のあらゆるコミュニケーションの基礎になるものです。いくつかの感情を表す表情は、生まれながらといってもよいほど発達のごく初期から人間に備わっています。新生児は泣いたり、笑ったりすることで周囲の人間に情報を伝え、適切な働きかけを促します。また、子供は発達のプロセスを通じて、自分の表情、感情表現を適切にコントロールするための規則を学んでいます。このような規則には文化などの集団による違いもあり、その違いを知らないために様々な誤解が生まれる可能性もあります。最近は、感情と排斥行動の問題についての研究も進めています。授業では、多文化社会における教育を考える上で重要な理論と実践について、国内外のさまざまな文献や事例を参照し、これからの多文化社会について議論していきます。担当授業科目多文化共生教育 多文化共生教育演習外国語特別演習(ドイツ語)担当授業科目対人コミュニケーション論異文化間コミュニケーション

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