宇都宮大学 国際学部 2023
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▼2101国際学部概要世界を見るための38講多文化共生をどう捉えるか戚傑(単著) 80頁白帝社/2016年3月重田康博(単著) 320頁明石書店/2017年3月日本語と中国語の同形語について、その本来の意味からの転用の違いを研究することで、その背景となるそれぞれの国の政治、文化、社会が見えてくる。本書は、日中同形語の語義転換に関する分析結果を踏まえて言語教育・多文化教育のあり方を考察する。ある日、著者の元に届いた便せん一葉の手紙。それは入管施設に収容されている外国人Tからの手紙だった。その日から始まったTとの交流。往復書簡に記されていたのは、形容しがたい20年に対する心の叫びだった。10歳で来日したTは、楽しそうに小学校生活を送っていたという。そんなTが中学校で不登校になり、非行・犯罪に走ったのはなぜか。非行・犯罪の事実はTの人生をどこまで縛って良いものなのか。Tの姿を通して、「外国人児童生徒の転落」と「入管施設での外国人の長期収容」の実態を問いかけた。本書は、急激にグローバル化する21世紀の国際社会の中で、グローバル市民社会の発展の理論と実際を検証し、NGOをグローバル市民社会が、戦争被災者や難民への人道支援活動としての「慈善」からその活動を質的に変化させ、貧困・援助・貿易・債務・格差など南北問題やグローバルな構造的な問題の根本的な背景や原因を分析し、問題の解決に向けての活動を多様化し、専門化し「公正」を求める活動へと発展し、展開した過程を検証している。宇都宮大学国際学部 編下野新聞社/2014年11月 2014年10月で20周年を迎えた宇都宮大学国際学部。国立大学唯一の国際学部が、「地域からのグローバル化」と「地域のグローバル化」に対応するために掲げてきた理念とは何か? その理念を支える二つの柱(「国際」と「学際」)は、どのような意味を持つのか?−国際関係(一章)、アジア(二章)、文化(三章)、多言語(四章)、足元の地域(五章)、遠方の地域(六章)、学問の方法(七章)。本書では、この7つの切り口から、「栃木というローカルな地域において、グローバルかつ普遍的な視点に立つ」宇都宮大学国際学部ならではの視野の深みと広がりが示されます。TisaBrazilianofJapanesedescentwhocametoJapanin1998attheageof10years.Hestoppedattendingschoolshortlyafterenteringjuniorhighschool,andthereafter,hewasinvolvedinarepeatedpatternofdelinquencyandcrime.Whileinprison,helosthisstatusofresidenceasalong-termresidentandbecameanillegaloverstayer.AfterspendingaboutthreeyearsinanMOJ(theMinistryofJustice)ImmigrationControlBureaudetentioncenter,hewasdeportedtohishomecountryofBrazilinNovember2019.ThisbookfocusesonTasanindividualtocloselyexaminehistwentyyearsinJapan.揺らぐ被ばく防護基準、住めないふるさと、避難さえも「自己責任」とされる現実。福島原発事故による避難の苦悩や避難先での生活の困難を、新潟県の調査を中心に明らかにする。宇都宮大学国際学部 編下野新聞社/2018年10月 宇都宮大学国際学部は、学科統合(国際学科1学科)を機に、教育目標を「多文化共生に関する体系的な学び」に置いた。本書は、新しい国際学部を発信するために、すべての教員が専門分野に引き付けて多文化共生を語ったエッセー集である。ディシプリン(学問分野)横断型で「多文化共生を学際的・国際的に考える」本書は、日本から旅出ち日本に戻ってくる構成となっている。どのようなグローバルな問題であれ、まずは、今自分が立っているこの地点から現実を見て、考えていかなければならないからである。「外」もみて「内」もみる複眼的な視野が必要だ。多文化共生をめぐるグローバルな旅へ!!田巻松雄(単著) 160頁下野新聞社/2021年8月髙橋若菜編著、清水奈名子、阪本公美子他 315頁日本経済評論社/2022年3月第9巻共生のための言語教育と多文化教育日中同形語の語義転用からみる日中間の発想の相違点と類似点第10巻ある外国人の日本での20年―外国人児童生徒から「不法滞在者」へ田巻松雄(単著) 206頁下野新聞社/2019年11月第11巻激動するグローバル市民社会「慈善」から「公正」への発展と展開第12巻From Foreign Child to Illegal ImmigrantThe Case of T, a Brazilian Man of Japanese Descent Who Lived in Japan for 20 Years第13巻奪われたくらし―原発被害の検証と共感共苦(コンパッション)国際学部新書

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