Close Up Lecture 14資格・免許溶液内に存在する物質の濃度を知ることは化学の基本です。この授業では、高校の授業でも取り扱っている “酸解離平衡”、“錯生成平衡”、および “酸化還元平衡” といった溶液内で起こる基本的な平衡を深く学び、それを基にして溶液に溶けている様々な物質の濃度を計算により導く方法を修得します。一見地味な授業内容に思われますが、卒業研究において自分自身で実験を設計するために不可欠な内容です。板書を主体とした講義ですが、色が変わる簡単な化学反応を見せたりしながら、楽しい授業になるように心がけています。特色授業紹介有機合成化学物質が関わる様々な課題に、化学の「知恵」をもって取り組む毒物劇物取扱責任者 甲種危険物取扱者受験資格 高等学校教諭一種免許状(工業)有機系・高分子・材料系の研究に興味がある学生には必須の内容です。有機反応を中心にその反応機構について、また代表的な人名反応や多段階合成、逆合成の方法論について学びます。その他の授業 コロイド・界面物理化学/遺伝子工学/水環境保全技術/反応プロセス工学/化工シミュレーション/生命分子工学/環境・エネルギー概論など実験紹介応用化学コースでは、機能性分子や新しい材料の開発、環境を守る新技術、治療薬、微生物、バイオテクノロジーなど「化学」をベースとする様々な研究に挑戦しています。化学の素養を身につけ、修得した専門知識を縦横無尽に使って社会で活躍する研究者や技術者を目指し、自らの手で行う実験を重視しています。基礎から高度で専門的な科目まで、確実に成長できるカリキュラムが用意されています。授業クローズアップ基盤工学科幅広い学問領域研究者として必要な教養の学修実践重視の研究組織分析化学基礎溶液内で起こる化学反応に基づいて、溶液中の成分測定の基本を講義しますアミノ酸、タンパク質、酵素、糖、脂質、核酸、遺伝子などの生体分子の構造や機能、基本的な生体反応、生命現象などについて、工業的な側面を含めて化学的に学びます。基礎生化学化学を中心に、ナノテクノロジー、農学や医薬との連携分野、環境・エネルギー問題を克服する方法論の創出など、高度で幅広い学修が行えます。自らの考えをまとめて発表・討論できる創造的能力、およびコミュニケーション能力を身につけ、他者と協働できる研究者・技術者を目指します。自ら考え実践する研究を通して、答えのない問題を解決していく力を身につけます。化学反応を温和な条件で進行させるために触媒は不可欠です。本講義では、化学反応や反応速度の決定及び触媒作用について、反応速度式の取り扱いや実例を通じて学びます。上原伸夫 教授実験の基本操作の習得を目的とした基礎実験から、研究者としての素養を身につけるための高度な実験まで、段階に応じて様々な実験を行います。触媒化学一例Experiment応用化学コース
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