宇都宮大学 工学部 基盤工学科
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l 9Top LeveResearch特色研究医用生命工学ラボラトリーがあります。これらの課題を解決するため、新しい高速映像法や画像処理法の研究を行っています。その他、内視鏡の開発、音や音声を使った病理診断、癌の治療薬の設計や人工生体材料の開発など、広く医用工学や生命工学に関する研究に取り組んでいます。Society5.0が掲げる「人間中心の社会」を実現する上で、健康・医療・生命科学分野の発展が不可欠であり、医学と工学を融合した医用生命工学の果たす役割は益々大きくなっています。工学部では、持続可能な人に優しい社会の実現を目指して、基礎から応用にわたる医用生命工学分野の研究に取り組んでいます。対象とする研究分野は、医療機器や診断機器、生体材料や生体組織の開発等、医療に直接関わるものに留まらず、認知科学、診断教育支援システム、運動補助システム、生体顕微鏡開発、生体の数理モデル解析、細菌感染症予防など非常に多岐にわたっています。例えば、強い磁気を使って多方向から体の断面像を撮影できるMRI検査は、X線を使わないため被曝をしないという利点がある一方、長時間撮影や雑音による画像の不鮮明化などの課題が人の生命や機能回復を助ける装置やシステムを開発キミへのエール工学部では、強みである光工学・感性情報・工農連携に加え、新たな重点研究分野として医用生命工学を定めました。研究を強力に推進するため、医用工学部門と生命工学部門で構成されたバーチャルラボである「医用生命工学ラボラトリー」を設立。AIやIoTを駆使しながら異分野融合・連携を推進することでイノベーション創出を目指しています。工学はロボットやコンピュータを作るだけでなく、命を持った人間、生物の体の内外でも実は役立っています。例えば、癌の治療薬の設計や、人工の筋肉として体の内部で働く材料の開発などに役立っています。工学を土台にして、人間や生物の健康、命を支える発明・研究をしてみませんか。応用化学コース為末 真吾 准教授医用生命工学工学の知見を医療に役立て、人の健康や生命を支える。

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