宇都宮大学の大学院教育 2024
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教育実践高度化専攻プログラムの概要 学校現場が現に直面している問題から実践研究の課題を抽出し,理論と実践の架橋・往還・融合を通して学校現場と共に組織的に課題を解決しようとする中で,多様な人々と協働しながら対応・解決できる力量を備えた,高度な教育専門職としての初等中等教育教員を養成します。特に,現職院生については,修了後,研究主任や教務主任など学校改革の中核として働く教員や,将来地域教育界のリーダーや管理職として働く教員を育成します。学卒院生については,採用後,即戦力となるだけでなく,同僚と協働し学校改革や授業改善を牽引できる新採教員を育成します。 また,学校改革・授業改善のリーダーを育成するために,以下の3点の資質(以下,3つの力)を中心に育成します。 【学校改革力】 学校全体に関わる課題を適切に把握し,その課題を解決する力量です。ミドルリーダーとなるためには,学校運営を理解すると共に,学校改革を推進する実行力が求められます。また,課題解決には,教職員集団や児童生徒集団を適切に組織する力量や,学校内外と協働して課題解決に取り組む力量が必要になります。 【授業力】 授業における基礎的な技能を修得するだけでなく,すべての学習者に深い学びを保障する力量です。ミドルリーダーは,自らが授業を行うだけでなく,校内や地域の他の教員の授業力向上の支援をすることが求められます。そこで,授業研究を適切に組織し,それらをリードできる力量も必要となります。 【個への対応力】 対象の児童・生徒一人一人を十分に理解し,それを教育活動に生かすことの出来る力量です。特に,個に応じる特別支援教育の考え方を学習指導や学級・学校経営に生かすことが不可欠になります。これらは,「学校改革力」,「授業力」のどちらにも必要となる考え方であり,それらの力を下支えするものです。 修了認定の基準(ディプロマ・ポリシー) 履修条件(アドミッション・ポリシー) 1.求める学生像 学修・教育目標を達成するためのカリキュラム方針(カリキュラム・ポリシー) ■教育学研究科教育実践高度化専攻では,以下の学修・教育目標に掲げた能力を身につけ,かつ所定の課程を修めた者に対して学位を授与します。修了の認定は,所定の単位修得に加え,研究科の目的に応じて修学成果を審査します。 (A)教育関係諸科学についての幅広い知識を有し,自らの教育実践に生かすことができる。(B)学校現場に関する教育的課題を適切に捉え,その解決に向けて理論と実践に基づいた協働的取り組みができる。(C)教育者としての使命感と責任感をもち,豊かな人間性と幅広い視野で社会に貢献できる。(1)地域や学校における指導的役割を果たし得る教員等として不可欠な確かな指導理論と優れた実践力・応用力を備えたスクール・リーダーになることを志向する現職教員 (2)学部段階での資質能力を修得した者(教員免許保有者)で,さらにより実践的な指導力・展開力を備え,新しい学校づくりの有力な一員となり得る教員志望者 2.入学者選抜の基本方針 学校教育の実際的課題に関する問題意識と,協働によって問題解決にあたる基礎的能力・態度について評価します。具体的には,提出された教育実践の概要と実践課題概要に基づき,口述試験(現職教員以外は小論文も)を行い,ふさわしい人を選抜します。 【教育課程編成の方針】 学校現場が現に直面している問題から実践研究の課題を抽出し,理論と実践の架橋・往還・融合を通して学校現場と共に組織的に課題を解決しようとする中で,多様な人々と協働しながら対応・解決できる力量を備えた,高度な教育専門職としての初等中等教育教員を養成するカリキュラムを編成します。 【教育内容の学修方法】 教育実践高度化専攻では,【共通科目】,【分野別選択科目】,学校現場での長期実習としての【教育実践プロジェクト】,理論と実践を往還する省察としての【リフレクション】を通して,学校課題を見極め協働して解決する「学校改革力」,深い学びを追究し仲間と授業研究を組織する「授業力」,特別支援教育の考え方を学習指導や学級経営に生かす「個への対応力」の三つの力を育成します。 三つの力を備えた総合的な教育力を養うために,現職院生と学卒院生が同じコースで学び,異世代の交流をします。現職院生は,三つの力のうち,特に強みとなる分野の力を獲得するために,各自の課題に応じた分野を中心とした履修をします。学卒院生は,広い視野に立って教育活動を俯瞰し,同僚と協働しながら学校改革や授業改善を牽引できる教員となるように,三つの力を総合的に履修します。 【学修成果の評価方法】 学修成果の評価は、授業科目ごとに定める達成目標に応じ、科目の態様に従って、試験、レポート、作品、発表などにより評価します。 取得学位の名称 ◆教職修士(専門職)-39 -

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