Utsunomiya University | Guide Book 20259教師の道を志す学生に課される、 数週間におよぶ教育実習には不安を感じる人も多いかもしれません。 共同教育学部では、実習に人る前にも学校現場で活動する機会が設けられています。小・ 中学校等のニーズに応えて教職センターが窓口となり、 希望する学生を派遣する「学校支援ボランティア」 制度と、2年次に授業の一環として小学校で活動する「教職ボンティア入門」です。小・中学校の先生のサポートをしながら、授業中や休み時間、 放課後に児童生徒の学習や活動の支援を行うことで現場での対応力も育まれていきます。このような活動を通して地域に支えられながら、 自らの学びを深めています。農業経済学科の西山研究室の学生が中心となり、益子町の農村地域にある古い小さな空き家を改修し、里山ゼミ室として活用する取り組みを始めています。学生や地域内外の方と交流するだけでなく、当事者の視点で農村地域の課題解決を考え、実践していくアクションリサーチの拠点としていくことも目指しています。学生たちが考えた益子家のコンセプトは、①持続可能や里山を実現できる場所、②やってみたいができる場所、③多様性が集う場所、④食と農が自分自身に結びつけられる場所です。空き家改修の他、空き家前の棚田を再生し、ゆうだい21の無農薬栽培、マルシェの開催などを行いながら、農村の生産や生活への理解を深めています。機械システム工学コースの星野研究室では、観光や物流、新たな交通手段として、パーソナルモビリティロボットの開発を行っています。研究室のプロジェクトの一つであった地域企業と共同で制作した試作機は、完成後、栃木県庁において多くの関係者の前で発表する機会が設けられていました。このプロジェクトには研究室の学生が主体的に取り組み、試作機ではあるものの、学内外の複数のグループと連携して、「モノ」を実社会に送り出すというプロセスを実際に経験し、エンジニアとして貴重な経験を得ました。工学部では、地域の企業や自治体と連携したプロジェクトがいくつも進行しています。企業や自治体とともに、社会の課題解決や発展に寄与することはもちろんのこと、この例のように、プロジェクトに学生を積極的に参画させることにより、理論と実践の両立を伴った、即戦力として活躍できるエンジニアの育成に努めています。教職ボランティア入門・学校支援ボランティア小さな拠点「里山キャンパス益子家」プロジェクト地域の企業や自治体と連携したプロジェクトへの参画 工学部共同教育学部農学部 と学ぶ
元のページ ../index.html#11