□1□地域研究(中東)比較日本文化論・身体文化フランス文学、ヨーロッパ思想史英語音声学宗教史、日本史、人文情報学、環境史東アジア国際政治音響音声学01 国際学部概要mtaka@cc.utsunomiya-u.ac.jpmorrisjamesharry@cc.utsunomiya-u.ac.jpkmakino@cc.utsunomiya-u.ac.jpf-matsu@cc.utsunomiya-u.ac.jpmatsuom@cc.utsunomiya-u.ac.jpyuzawa@cc.utsunomiya-u.ac.jp中東地域の政治経済現象について研究しています。中東地域は石油や紛争、イスラームや非民主主義的な政治体制でよく知られています。それに加えて、中東は世界最大の移民受け入れ地域でもあり、多様な文化的背景を持った人々から構成されています。こうした特徴をもとに、莫大な石油収入を国民に配分することで非民主的な統治制度を維持する政治経済システム(レンティア国家)や、大量の移民を受け入れることが民主主義の定着を阻害する統治制度(エスノクラシー)について研究しています。石油や移民、(非)民主主義的統治といったテーマは、21世紀のグローバル世界を考える上で非常に重要で、こうした特徴が顕著な中東地域の研究から得られた知見は、しばしば中東以外の地域の研究にも役立てられています。このため、中東以外の多様な地域を研究する学問であるエリアスタディーズも担当しています。また、さまざまな地域での現地調査に加えて、統計資料やサーベイ調査から得られた多様なデータをコンピューターが作り出したモデルに投入して分析する計量分析にも取り組んでいます。皆さんも、多様な地域を一緒に研究しませんか?担当授業科目国際事象の実証分析 中東地域研究中東地域研究演習 英語の音声を分節音とプロソディの観点から科学的に研究する英語音声学が専門です。研究には音声を正確に聞き取ること,発音記号を正確に読めること,音声を正確に発音記号で書くことも重要な技能になります。単に本を読んで理解しただけでは済まされません。英語の音声の研究にはコンピュータによる分析は欠かせません。工学研究者の研究成果により今後ますます優れたソフトウエアが作られ,より精度の高い研究ができることを期待しています。 研究対象としている英語の音声は、基本的にBBCaccent(RP)とGAです。この他に,世界で使用されている様々な英語の音声もできる限り研究対象としたいと思います。日本人英語学習者が守らなければならない英語の音声の特徴の計量的な研究も進めたいと思いますし,将来的には学際的な研究を通して自動音声翻訳機の開発やTTSプログラムの改良にも挑戦したいと思っています。担当授業科目Phonetics and PhonologyPresentation and Discussion私が研究対象としているのは、19世紀のフランス文学・思想・文化になります。留学先で提出した博士論文では、1839年にパリで公式発表された写真技術が当時のフランスにおいてどのような存在として受け入れられ、人々はその芸術性についてどのように捉えることになったのかを、同時代の科学普及活動家ルイ・フィギエ(1819-1894)という人物の見解を中心に分析しました。最近では、このフィギエという人物が「科学」と「非科学」の境界をいかに捉えていたのか、という観点から新たに研究を進めています。皆さんも大学で、これまで自分の知らなかった言語を努力して学んだり、これまで手に取ったことのないような文献を読み込んだりすることで、自分の中で何かが変わっていくような感覚が味わえると思います。自ら考え、自分の言葉で語ることの面白さ、そして他人の言葉にも耳を傾けて違いを尊重し合う楽しさを、大事にできればと思っています。担当授業科目フランス文化論 フランス語講読フランス文化論演習国際政治の舞台では好戦的で権力闘争に長け、悪意をもった勢力ばかりが危機を引き起こすとは限らない。正義や平和をかかげた人間が期待を裏切り、愚⾏と悲劇に終わることもめずらしくない。国際政治の歴史を学ぶことは、悲劇を引き起こした犯人をさがし、論難することではなく、そのような恐怖のもとにおかれた人間を深く理解することにほかならない。いまを生きる人間は現代の価値観に基づき、事態の結末を知っているという優位な立場から過去の愚⾏を嗤い、厳しく裁くことに慣れている。それを「歴史の教訓」だと自負すれば、恐怖にかられた人間と対話する機会は生まれないだろうし、みずから現代の特権を享受しているという自覚さえめばえない。切迫した状況のなか、限られた情報と資源しか与えられない人間にどのような選択が許されたのか。この難題を考えることが過去の人間と対話するわずかな手がかりとなるだろうし、未来へのささやかな道標にもなるだろう。担当授業科目国際政治論 近現代中国論 国際政治論演習日本って何でしょう?自分が生まれ育った日本を客観的に眺め、理解するために、私には他者の視点が必要でした。日本文学を経て比較文学比較文化に出会い、現代につながる近代日本を研究の対象に選びました。日本の近代化は急速な西洋摂取によって進められました。その結果、近代日本は、前時代から隔絶したかに見えながらも、そこには、日本が東アジアから摂取した伝統文化が確かに底流しています。変動する時代のなかで、文学も、文学以外の様々な文化や歴史、社会の動きと連関しながら、日々新たに創造され、生き続けてきました。西洋受容に関わる伝統の継承と断絶という視点から、日本の近代化の特質や本質を明らかにすることを目指しています。そして、現代の日本に現前する多文化環境から、文化間の異質性と同質性を見出して、文化が融合し、解離する様相について、その意味を考え続けています。担当授業科目日本文化論 日本文化論演習 身体文化多文化公共圏実践演習(グローバル/グローカル) 私の研究は主に、日本におけるアブラハム系宗教の歴史と、それらがどのような背景の中で形成され、展開されたかに焦点を当てています。新たな方法論や問いを提示しています。例えば、東アジアの歴史においてキリスト教徒とムスリムはどのように関わってきたのか。江戸時代の宗門人別改は、どの程度まで監視の一形態とみなすことができるのか。キリシタン版にデジタル手法を適用することの可能性と限界はどこにあるのか。足尾銅山事件に対して、宗教思想家たちはどのように対応したのか。 これらの問いとその答えは、一見すると私たちの日常生活にはあまり関係がないように思えるかもしれません。しかし、過去に関する真実を主張することは、私たちが日常生活の中で接する政治的、宗教的、あるいは学問的な考え方としばしば密接に関係しています。過去を理解することで、現在への理解が深まり、私たちが現代社会と批判的に向き合うための視座が得られるのです。担当授業科目多文化共生基礎AEast/West: A Comparative Persepective槙野 佳奈子 まきの かなこ松村 史紀 まつむら ふみのり松井 貴子 まつい たかこJames Harry Morris ジェームズ ハリー モリス松尾 昌樹 まつお まさき湯澤 伸夫 ゆざわ のぶお
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