□□□安納 稜太DOAN NGUYEN KHOI髙橋 この葉香野 大地心が惹かれるままに新たな環境に順応する能力逆境も学びに繋げて実践的な学びを経験できる場興味があることは何でも挑戦しよう!と目標を立てていた大学1年生。いざ入学してみるとコロナ禍で、授業もサークルもオンラインという自分が思い描いていた大学生活とは真逆の生活でした。そんな中、参加した学生主体のオンラインイベント、SDGs映画上映会を機に私は環境問題へ関心を抱くようになり、現在は環境政治学ゼミに所属しています。ゼミでは、学生主体を合言葉に、街へ給水スポットを増やすべく市役所や県庁でプレゼンをしたり、市民へ環境問題を身近に感じてもらうために地域のイベントへ出展したり入学当初は想像もしていなかった体験的な学びをしています。皆さんの中には入学してからどんな分野へ進もうか、留学はしようか等、迷っている方もいるかもしれません。でも焦らずに沢山迷ってください。そして少しでもやってみたい、見てみたいと心が惹かれたものには必ず挑戦をしてください。私が1つのイベントをきっかけとしたようにどんな経験でも皆さんの財産となります。是非、大学4年間、自分の心が惹かれるままに様々な世界に飛び込んでみてください。きっと心から学びたいと思える光る何かと出会えるはずです。 私は外国語学習と言語学に興味を持ち、宇都宮大学の国際学部を選びましたが、2年間ほど大学生活を過ごした今、新しい環境に順応する能力が何よりも身に付いたと思っています。 宇都宮大学に入学したのはちょうどコロナ・ウイルス感染が猛威を振るい始めたころだったので、入学式もなく、先輩たちのように登校することもできなくなりました。講義は全てインターネットで⾏われ、担当教員や友達などとの連絡も難しく、基本的に一人で自立して生活することになりました。1年次は留学生の私にとって不安でいっぱいでした。 しかし、最も暗いところにも光は差します。ソーシャル・ディスタンスやロックダウンの措置がとられる日が続きましたが、国際学部の教員や留学生・国際交流センターの紹介で、私はユニークな体験をしました。1年次の終盤、10日間ほど慶北大学校(韓国)の主催したオンライン留学プログラムに参加できたのです。また、その直後にはマレーシア・サラワク州にある観光会社の海外インターンシップの初オンラインプログラムにも参加できました。このような課外活動を通して、自分の外国語能力は着実に高まり、その場でしか会えない人々にも出会えました。多文化共生的な環境に身を置き、活躍できたと思います。 この2年間を振り返ると、宇都宮大学のおかげで、さまざまな貴重な経験ができ、入学時の自分よりもずっと成長できたと思います。どれほどの困難がやってきても、それに立ち向かえば、順応できるということを国際学部で学びました。入学当時はコロナ禍で、授業がオンラインとなり、大学に⾏く機会がほとんどありませんでした。家で一人勉強をする中で、大学在学中に海外に⾏くビジョンが掴めず、目指していた留学を諦めるなど、挫折がありました。それでもこの4年間で何かを得たいと思い、SDGs映画上映会というオンラインイベントの運営チームとして活動を始めました。それをきっかけに所属した環境政治学ゼミでは、学生主体での活動が多く、自由な発想で様々なことに挑戦できる機会がありました。イベントで司会進⾏を務めたり、ワークショップでファシリテーターを担当したりといった経験は、自分自身の成長に繋がったと思います。また、⾏政向けに提言を⾏う中では、「学生ならでは」の視点を求める声もあり、今だからこそ声を上げる必要があることを感じました。卒論では自治体新電力をテーマとして、宇都宮市の事例を取り上げ、国際学部ならではのグローカルな視点を持って分析を⾏うことが出来たと思っています。私は高校以前まで環境分野に深く関心を持ってきたわけではありませんでしたが、大学で学ぶうちに関心が強まり、生涯を通して学び続けたいと思うようになりました。今は何を学びたいと思っているか悩んでいる人にも、分野を問わず学際的に学べる国際学部で、関心のある分野を探すことが出来るのではないかと思います。どんな状況になっても、挑戦する場所がある学部だと思っています。国際学部で学ぶことで、チャンスを掴んで、学びに繋げて欲しいと思います。皆さんは「人権」という言葉を聞いて、どのような印象を抱くでしょうか?私は国際学部に入学した当初、いざ「人権」という言葉について考えてみたとき、その具体的なイメージを掴むことが難しかった記憶があります。そんな私が人権分野に関心を抱いたきっかけは、大学の授業で学んだ知識を生かして取り組む、「子どもの国際人権ワークショップ」に参加したときでした。「子どもの国際人権ワークショップ」は主に高校生を対象に、国際学部附属多文化公共圏センター国際平和と人権人道法研究会が実施しています。私は1年の後期から、子どもの国際人権ワークショップに携わっています。ワークショップの内容は、架空のシナリオを用いて、紛争下にある子どもたちの権利がどのように侵害されているのか、参加者である高校生たちに人権活動家の立場になって考えてもらい、どのような改善が必要であるか、その支援を決定する役の大学生に支援の必要性と意義を説明するというものです。私も参加者としてワークショップを体験した際には、先輩方が「子どもの権利」について教えてくださり、紛争下の子どもたちが直面する人権侵害を想像することで、具体的に「人権」という言葉を説明できるようになりました。知識が身につき、さらにワークショップそのものも楽しく、今では学生代表として運営に関わっています。強く印象に残った出来事として、高校生から「人権が身近なものなのだと実感でき、また国際学部の学びに興味を抱いた」という感想が寄せられました。ワークショップを通じて、「人権」のイメージを掴んでいただき、その一翼を担えたことへの喜びは大きかったです。国際学部に関心を抱いている皆さんの中には、ニュースや新聞などで国際情勢を知る際に、理解が難しい話題もありますよね。こうした実践的な学びを通じて、これまで難しいと感じていた話題に興味を持つ機会を提供してくれる国際学部は非常に魅力的だと思います。国際学部学生紹介04 学生紹介
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