山梨県立大学広報誌 Souffle Vol.14
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 DMACCは2年制の学校で︑日本でいう短大のような感じです︒ファッションやビジネス︑マーケティングなどのコースがあり︑幅広い学問を学ぶことができます︒私はマーケティングを専攻していて︑クラスのほとんどがアメリカ人です︒語学のコースを専攻する方もいます︒ただ︑TOEFLなど︑基準を満たせば他のコースを専攻することができます︒ 高校生の時︑研修旅行でアメリカに行くプログラムがあったのですが︑当時やっていた空手の大事な大会が近くて︑行かないことにしたんです︒その時は後悔しなかったけど︑空手から離れてみると︑あの時行けばよかったと思うようになりました︒その時から自分の中にただ漠然と︑﹁アメリカに行きたい﹂という夢がありました︒大学に入ってからは︑アメリカでマーケティングを学びたい︑アメリカのこういうところを見てみたい︑っていうふうにアメリカを選ぶ理由が明確になりました︒また︑交換留学の提携校にアメリカの大学があることを知って︑経済的にも負担が少ないこの制度を使うことにしました︒ アメリカは︑イベントをすごく盛大に祝います︒ハロウィンやサンクスギビングでは︑知り合いに招待してもらえて嬉しかったです︒だけどそういうところに行くと必ず恋しくなるのが日本にいる家族と友達︒そこにいるのはほとんど家族連れの人たちなので︑その場所にいるからこそ孤独感を感じます︒アメリカに来て︑日本の良さにも気づくことができました︒ 勉強面では︑課題が多くて大変だけど︑日本で学んだことがない分野をアメリカでは学んでいるので︑知識が身についているのを感じる瞬間がすごく嬉しいし︑楽しいです︒ ただ︑プラスな気持ちだけじゃなくて︑マイナスな気持ちになることもあります︒アメリカに来て実感したことは︑住む場所や言語︑文化が違えば人は大きく違うということです︒差別は受けたことはありませんが︑嫌な思いをしたことはあります︒誰かと信頼関係を築くのも簡単なことではないです︒でも︑その状況の中に身を置くことで︑考えて柔軟に対応することと︑コミュニケーション能力の成長を感じました︒アメリカに来た当初は︑言語や文化の違いのせいで︑﹁私は人より劣っている﹂という考えが頭から抜けませんでした︒でも︑言語や文化が違っても︑私というひとりの人間であることには変わりないんだと自信を持つようになりました︒ みなさんの描く﹁アメリカ﹂にはこのようなイメージがある人は多くはないと思いますが︑アメリカに来て安全に対するアンテナが高くなりました︒やはり︑アメリカは日本のようではありません︒言語力と自分の身は自分で守るという意識がないと危険なのが現実です︒私は渡米する前に基本的な知識や問題が起きた時にどう対応するべきかを頭に入れましたが︑こちらで暮らしてみて改めて感じる危険性はたくさんあります︒留学しているDes 留学を決めたきっかけアメリカで暮らしてみてMones Area munity CollegeCom-についてi国際コミュニケーション学科4年生の知見帆乃佳さんは、現在アメリカのアイオワ州にあるDes Moines Area Community College(DMACC)に、昨年8月から10カ月間、大学の交換留学の制度を利用して留学中です。留学開始から4ヶ月が経過した知見さんに、オンラインでお話を聞きました。■■

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