−12−1 経緯 大学院看護学研究科は、看護に関する最新の学術を教授・研究し、高度に専門化した看護学の知識と技術を修得した職業人として、指導的役割を果たすことのできる看護職の育成を目指し、平成 14 年4月に開学いたしました。2 目的(1) 高度専門職業人の育成 ますます高度化 ・ 専門化する医療や在宅ケアなど、看護が機能する状況が多様化・複雑化する中で、的確に対応するためには、看護職としての専門的な知識や技術に加えて高度な判断力 ・ 応用能力及び調整能力が必要とされており、このような専門的看護能力を持つ人材の養成が求められています。 本県においても高度専門医療を行う医療機関の整備に伴い、各地域の基幹病院等において、特定の専門領域のスペシャリスト養成を望む声が高まっています。また、高齢化の進展に伴い地域における高齢者に対する看護の役割が増大していることから、市町村や福祉施設等からも優れた調整能力を持つ看護職の養成が求められています。 このため、看護の特定分野における卓越した看護実践能力と総合的な調整能力を有する高度専門職業人(専門看護師・認定看護管理者)を育成します。※ 慢性期看護学、急性期看護学、感染看護学、がん看護学、在宅看護学は、日本看護系大学協議会による専門看護師 38 単位教育課程の認定を受けています。※ 本学大学院の看護管理学は認定看護管理者認定審査受験資格要件、「看護管理に関連する学問領域の修士以上の学位を修得している者」を満たします。(2) 看護学教育者の育成 看護学の教育水準の向上には、専門領域に卓越した知識、技術を有し、かつ看護実践と看護学の発展に主体的、創造的に関わる資質を持った人材が不可欠です。 教育基盤としての十分な資質を持った看護学教育者の育成は、次世代の看護学の発展の資源となるもので大学院教育において実施されるものです。特に、県内の地域医療の場に求められる看護職の教育にあたっては、本県の文化、習慣、県民性など地域の特性を十分理解している教育者の育成が望まれています。これらの要請に応えるために看護学教育者を育成します。(3) 看護学研究者の育成 看護実践に必要とされる知識や技術は日進月歩であり、科学的な理論に裏打ちされたこれらの知識や技術は、不断の研究の推進によって保証され、強化され得るものです。 また、看護理論の確立、理論体系の構築を見据えた研究活動を自立して推進し得る能力は大学院教育を通して養われるものであり、看護実践に関わる研究や、地域の医療・健康問題と密着した研究などの成果は、将来にわたり継続的に県民の保健・医療・福祉に寄与するものです。本学大学院は、これらの要請に応えるために看護学における研究能力を有する看護職者を育成します。3 専攻 看護学専攻4 修業年限 2年(博士前期課程)5 修了要件 博士前期課程の修了要件は、本学研究科に2年以上在学し、所定の授業科目について研究コースは31 単位以上、専門看護師コースは 41 単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上で修士論文又は特定の課題についての研究の成果の審査及び最終試験に合格することとします。 ただし、在学期間に関しては、とくに優れた業績を上げた者については、本学大学院に1年以上在学すれば足りることとします。6 学位 修士(看護学)7 定員… 入学定員 10 名(収容定員 20 名)山梨県立大学大学院看護学研究科(博士前期課程)の概要
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