教育・研究指導を担当する教員は「環境科学」に係る幅広い分野のエキスパートにより構成されており、その研究成果は国内はもちろんのこと、国際的にも高く評価されています。各教員の研究テーマは以下の通りです。大自然に潜む「カタチ」の不思議衛星観測・数値モデルによる河川流量測定流域の物質循環と健康・生活流域生態系における食物網の構造と動態植物に対する環境ストレスの影響森林生態系における物質循環大気中微量化学成分の動態と環境への影響大気と海洋環境を対象とした光学観測流域〜全球スケールの水循環環境微生物を利用した水処理技術新しい微生物資源の開拓と利用土壌微生物の生態と有効利用に関する研究陸−河川−海洋間の物質フローの経路とダイナミクスを調べることで、流域における生物群集の維持機構を明らかにしていきます。動植物や大自然の景観が私たちに魅せる美しい「カタチ」を科学的に調べています。その不思議な形成メカニズムを解明することで、大自然に横たわる新しい科学法則の発掘を目指しています。数値モデルや衛星観測技術を用いて、世界の様々な地域における河川流量を推定・予測する方法の開発に取り組んでいます。森林・農地・都市の水と栄養のバランス、地下水の涵養と汚染の仕組み、感染症、水や農業と福祉・経済の関係について、山梨・アジア・アフリカ・欧州の各地で調査と研究を行なっています。大気汚染や気候変動が植物に及ぼす悪影響の解明とその対策に取り組み、食料生産や温暖化防止などの植物が有する有益な機能の維持・発揮を目指しています。樹木はどのように効率よく土壌から栄養を獲得しているのでしょうか。様々な森林を比較しながら、直接は見えない地下部に着目し、土壌と樹木の相互作用の観点からその戦略に迫ります。教授/岩田智也准教授/黄瀬佳之助教/向井真那教授/島弘幸教授/石平博教授/西田継微量化学成分の大気環境中での動態についてフィールドでの観測に基づく研究を行い、これらの成分が気象や気候、生態系に与える影響の解明を目指しています。海の汚れや気候に影響を与える微粒子の量や性質を宇宙から調べる(リモートセンシングといいます)ための基礎的な研究を行っています。衛星・地理情報と数値モデルを駆使して、水循環と社会の関係性について、流域スケールと全球スケールの2つの視点から研究を行っています。微生物の力を用いた排水・上水処理技術を研究・開発し、環境に配慮しながら私たち人間が健康で安心・安全な生活を維持できる社会の構築を目指しています。培養が難しい未知微生物の分離培養を可能とする技術の開発、取得した未知微生物を用いた環境保全や浄化、有用物質生産等に関する研究を行っています。土壌微生物の機能を利用して環境を制御することを目標に研究を行っています。室内実験と屋外での調査・研究を互いにフィードバックさせながら自然の実態に肉薄したいと考えています。教授/松本潔准教授/小林拓准教授/馬籠純助教/亀井樹准教授/田中靖浩准教授/片岡良太■環境科学科の研究テーマ
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