山梨大学 大学案内 2025
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202509水素や太陽光を有効活用する研究でクリーンエネルギーの未来を拓く水問題の解決で目指す持続可能社会国際協力による研究と教育2024年度からクリーンエネルギー化学コースが開設され、最新のカリキュラムでカーボンニュートラル実現のために必要となる様々な勉強をします。学部4年時には、本学大学院生と同じく、国内外の研究者、多くの社会人ドクターと共に、世界トップレベルの先端設備環境での水素・燃料電池研究を開始します。水素・燃料電池ナノ材料研究センター 飯山 明裕 センター長水は日々の暮らしに欠かせないものですが、世界各地では様々な水問題に直面しています。水と暮らしに関する幅広い知識を学びたい方、水に関する最先端の研究に取り組みたい方、水環境研究の成果を社会に還元し、人々のより良い暮らしの実現に貢献したい方、私たちと一緒に学際的・国際的な教育研究と社会貢献の輪に加わりませんか?国際流域環境研究センター 石平 博 センター長水素を作る水電解や、水素を燃料とする燃料電池自動車用などの燃料電池を、高効率・高耐久・高出力・低コスト化するための電極触媒や電解質材料、それらを有効に働かせるセル技術を研究しています。また、太陽光を化学エネルギーに変換する人工光合成、すなわち光触媒を用いた水分解による水素製造や二酸化炭素還元による有用物質合成の研究も行っています。試作した電極触媒や電解質材料の性能は、実際に水素を用いた発電をして評価しています。水素・燃料電池ナノ材料研究センターとクリーンエネルギー研究センターにある多くの評価装置を用いて、様々な新しい材料の性能や耐久性の評価を行っています。このように、世界的な水素・燃料電池の研究拠点として、産学官連携強化や、水素社会実現に向けたグリーンエネルギー分野を牽引する研究者・技術者の育成に取り組んでいます。水と暮らしに関係する4つの分野(水工、水質、微生物・環境技術、健康・社会影響)の研究者が連携しながら、様々な水問題を解決し、環境と調和の取れた持続可能社会を構築するための方法を探しています。水工分野では、洪水や渇水の予測、水資源の保全と最適配分などを、気候変動も考慮しながら検討しています。水質分野では、水汚染の発生源と経路の特定、水質化学的手法による地下水流動の解明などを行っています。微生物・環境技術分野では、病原微生物や有用微生物の解析方法、飲料水や排水の浄化や有用資源の回収技術などを開発しています。健康・社会影響分野では、水と感染症や生活質の関係、水サービスや持続型社会の効用などを解析しています。このような研究活動を国内外の大学・ 研究機関などと連携・展開しております。クリーンエネルギー研究センター水素・燃料電池ナノ材料研究センター国際流域環境研究センターVOICEEVOICEクリーンエネルギー研究国際流域環境研究

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