山梨大学 大学案内 2025
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医学部202529看護基礎科目看護実践の基礎となる、知識・技術・態度の習得講義と実習室での体験学習を通し、看護実践の基礎となる知識・技術・態度などを習得するとともに、ケアの対象となる人間についての学習を深めます。コミュニケーションスキルの基礎や情報に対する科学的な視点での見方や考え方、論理的思考などについて学習する中で主体的学習を促進し、自ら学び、自ら考える力を養います。看護基礎科目には、人間関係論などの人間の心理的側面を追求する科目、生体形態・機能論や病態・生理論、疾病・治療論など身体および疾病による身体的変化と治療的アプローチである人間科学としての医学科目、社会福祉行政論や看護統計論、保健学といった保健福祉環境に関する科目があり、人間と健康を幅広く学習します。看護専門科目看護の教育・研究・実践の発展に寄与できる高い能力を養う看護専門科目には、「基礎」「母性」「小児」「成人」「高齢者」「精神」「在宅・地域」看護学があります。専門知識・技術を習得するために、講義を聞くだけではなく、教員-学生間の活発な質疑応答、ディスカッション、演習における模擬患者・看護者体験、プレゼンテーションなどの能動的学習を積極的に取り入れています。1年次に「看護とは何か」という概論から学びが始まり、学年進行により「看護の根拠」となる理論や概念を学びます。3年次になると、看護を深く理解し適切に実践できるようになるために、医療機関や地域施設での臨地実習を行います。臨地実習では、患者さんとコミュニケーションをとり、患者さんの病態や心の状態、社会的な問題など個別のニードを把握し、査定した上で看護の必要性を導き出し、看護実践ができることを目指します。各領域での臨地実習を通して、専門的な知識と医療人としての態度を伴った技術の習得を積み重ねます。最終学年では、統合実習や看護研究を学生が主体となって進めることにより、今までに学んだ看護をさらに深め、看護観を醸成します。

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