山梨大学 大学案内 2025
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2025481年次全学共通教育科目例) 語学、一般教養、データサイエンス、専門科目への橋渡し科目など専門基礎科目例) 生物資源実習、生命環境基礎ゼミなど2年次専門発展科目例) 生化学実験、野菜・果樹栽培実習、河川実習など3年次本学部は、地域社会の持続的繁栄を担う農学系・社会科学系人材の育成を切望する地域ニーズを受け、2012年4月に設置された文理融合型の学部です。理系・文系の垣根を低くした学科横断的な教育により、自然と社会の共生を実現するための課題を提起し、解決する能力を涵養します。本学部のカリキュラムでは、実験・実習・演習系の授業を数多く設けています。さらに自然科学系の3学科では、最先端のバイオ技術、食物科学・農学の専門技術、自然環境の調査管理技術など、高度な専門技術を習得できます。また社会科学系の1学科では、流通経済・経営・行政・都市計画・観光政策など、地域社会のマネジメントに関する専門知識を学ぶことができます。実験・実習科目に多くの時間をかけ、専門領域に関する高度な技術を習得するとともに、創造性の高い課題解決能力を身につけます。各指導教員のもと各自で専門テーマを設定し、研究を進めます。4年間の集大成として研究成果を論文にまとめます。自然や社会に対する洞察力と総合的な判断力を身につけ、物事を考えるための基盤を養います。入学後まもない時点から、課題設定・考察・成果発表に至る研究の基本スキルを学びます。加えて、専門テーマとの連続性を考慮した基礎科目を幅広く履修します。生命環境学部HP▶過去に実施した研究テーマ例●マグロのDNA鑑定  ●天然酵母の単離●大気汚染のデータ解析 ●除菌洗剤の除菌率●一人暮らしの正しい食事●フェア・トレードの実態●コンビニにおける食品廃棄物問題 他大学では例のない、本学部の目玉授業の一つです。1年次前期の必修科目であるこのゼミでは、受講学生が少人数のグループに分かれて、自ら研究テーマを設定し、調査・実験・文献の収集→結果の分析→考察を行います。半年間かけて自発的な活動を繰り返すことで、今後の専門研究を進めるための基礎力を養います。ゼミの終盤では互いの成果を発表・評価するプレゼンテーション大会が実施されます。実習・演習内容●附属農場での体験●食品加工工場、流通、研究施設等の見学等本学部の特色ある実習科目の一つです。生物・食物・環境・経営に関わる様々な体験学習を通して、農作業の楽しさや難しさを実体験します。同時に、農作物の生産実態や問題点、食品の品質管理などを総合的に学習します。本学部では文系・理系学科を問わず、1年次全員が受講します。ノーベル賞を受賞された大村智博士(本学卒業生)は、山梨大学の助手時代にワイン研究に携わり、細菌などの微生物に興味を持たれたとのことですが、今も大村博士と同じように微生物に魅了され、研究に取り組む後輩たちがいます。生命工学科応用微生物学研究室では、50年以上にわたり放線菌の研究を続けています。放線菌は数多くの抗生物質を生産することが知られており、大村博士がノーベル賞につながる物質「エバーメクチン」を発見されたのは、この放線菌からでした。山梨の自然環境に加え、学生の自主性を尊重し、理系文系を問わず実験を重視し、諸学融合の教育研究を推進する本学の風土は、大村博士の学生時代から半世紀以上を経た今も山梨大学に息づいています。●生命工学科●地域食物科学科●環境科学科●地域社会システム学科4年次専門特別科目例) 卒業論文、科学英語演習など就職or大学院進学POINTS学びの特色自然環境と人間社会の共生を科学し、人類の未来の担い手を育成する生命環境基礎ゼミ生物資源実習大村博士に続け、若い力Faculty of Life and Environmental Sciences312生命環境学部

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