教員と学生が取り組む地域貢献活動カリキュラムとして学修する地域志向科目地域貢献センター□地域貢献センターは、地域の団体・企業・行政等の皆さまと本学の「知」をつなげる窓口です。キャンパスタウン金沢地域貢献センター長国際教養学部 教授 三輪 律江 Norie Miwa 近年、複雑化する社会においては、多様な主体がお互いに連携しながら社会の質を高め、生活や社会の構造をより良くしていくことが求められています。このような社会からの要請を受けて、大学も研究・教育と共に「地域貢献」をひとつの使命とするようになりました。地域貢献センターでは、本学の「知」と地域の皆さまをつなげる窓口として、研究・教育と一体となった双方向による地域連携を目指します。今後も地域と共に学び、市民に貢献する大学として取り組んで参ります。16医学部YDC(Yokohama Dream Catchers)による永谷小学校での訪問授業では、「防災まちづくり」をテーマに、高齢化や人口減少等の地域を、国内外の被災地や日常のまちづくりの現場で学びます。例えば、親子で楽しく学べる防災ゲームを考案したり、三浦市にある城ヶ島で津波避難に関するワークショップを行ったり、能登半島地震で被災した珠洲市でのボランティアや復興の話し合いの現場で学んだりしています。の教員を中心に、大都市横浜のが行われます。後半は横浜のまちづくりの第一線で活躍するプロフェッショナルの方々をゲスト講YCUと関東学院大学と金沢区が連携し“大学の活力を生かしたまちづくり”に取り組んでいます。国際教養学部・石川永子ゼミ前半は国際教養学部都市学系歴史や都市計画・まちづくり・防災・観光などについての講義師に招いて、「まちづくり」の現場で行われているさまざまな取り組みとその課題について知り、大学での学びとの関連性について考えていきます。2024年度の活動① 大学生と地域の方が一緒に過去の写真の場所を歩き、まちの楽しみ方をみつける「金沢八景時層写真プロジェクト」② 子どもに場や機会を提供し、身近な地域社会で子どもが育っていく土壌づくりをする「みんなでまち保育プロジェクト」③ 訪問授業により医療をより身近に感じてもらう「金沢区内の小中学生向け医療訪問授業」④ 小児がんの治療などで頭髪を失った子どもたちに無償で医療用ウィッグを提供する「ヘアドネーション活動」 等学生団体「科学倶楽部」の学生たちによる「親子で楽しむ科学実験」は、YCUのエクステンション講座(市民公開講座)として、毎年開催。地域の小学生に人気の講座となっています。講座の運営はすべて学生たちが担い、「サイエンスの楽しさや面白さを伝える」をテーマに、理科が苦手な子どもも、得意な子どもも、ひらめきや感動を味わえる実験を企画しています。YCUが所在する金沢区は、鎌倉まで歩いて行くことができる、中世都市鎌倉と歴史を共有する場所です。授業では、この鎌倉・金沢地域の歴史・地理・文学・芸術に関する知識や、地域や場所の捉え方を各分野の専門家から学びます。神奈川県立金沢文庫や鎌倉歴史文化交流館を訪れて直に文化財に接することで、地域社会の課題について歴史的・文化的観点から解決する力を養う人材を育みます。地 域 貢 献防災をテーマにまちづくりを学ぶ地域や行政と連携したワークショップ総合講義(まちづくり学入門)科学倶楽部「親子で楽しむ科学実験」の企画・運営総合講義(鎌倉・金沢を知る)横浜という地域が学びの場となる日本最大の基礎自治体としてさまざまな産業が集積する大都市・横浜には、多くの都市型の課題や地域の課題が存在しています。YCUでは、共通教養科目やゼミ、ボランティア活動等を通じて、行政や企業、地域住民とも関わり合いながら、社会課題への実践的なアプローチを学ぶことができます。ヨコハマで学ぶ
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