横浜市立大学 GUIDE BOOK 2026
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横浜市立大学附属病院で脳神経外科医として勤務し、特にてんかん外科を専門としている園田さん。難治性てんかん患者さんに最先端の医療を提供する中で、個別化医療の重要性を強く感じるとともに、多くの困難に直面することもあるという。「それでも、治療後の患者さんから『人生が変わりました』と感謝の言葉をいただく瞬間に、仕事の大きなやりがいを実感します」高校時代から医学に興味を持ち、生まれ育った地元で地域医療に貢献したいという思いからYCUを選択。学生時代は、学業だけでなく部活動や課外活動の機会にも恵まれた。そんな経験から、YCUでは多面的に学びながら自分の進む道を模索でき、工夫次第で可能性は無限に広がるという。「YCUには海外派遣プログラムがあり、国際的な視野を広げる機会が得られる一方で、2つの附属病院での臨床実習を通じて地域医療について深く学ぶことができます。グローバルな視点とローカルな実践を融合させた『グローカル』な医学・医療を学べる環境が整っているのがYCUの魅力です」と園田さんは語る。「YCUでの学びを通じて、自分の可能性を広げることができると実感しています。ぜひ、YCUを進学の選択肢のひとつとして考えてみてください」センターの初療室で、救急患者の初期対応をしている中島さん。「救急車で運ばれてきた方の心肺蘇生や治療を行い、入院につなげるのが役目です。事故で大けがを負った方や、心筋梗塞・脳卒中の方のカテーテル治療にも関わっています。患者さんと長く関わることは少ないですが、退院されたと聞くと、あの時の判断が正しかったのだと実感できてうれしいです」横浜市立大学附属市民総合医療横浜で育った中島さんは、将来は地元に貢献できる仕事がしたく、YCUの看護学科を選んだ。「実習を大学附属病院で学べることは大きな魅力で、就職後も職場にすぐなじめました。救急では多くの診療科と関わりますが、知っている先生が多いので、コミュニケーションも取りやすいです」卒業論文では「家族看護」について研究した中島さん。「患者さんの家族全体とどう関わるかを学びました。今の仕事で、患者さんの背景を理解し、退院後の支援までも含めた適切な看護を提供する際に役立っています」そんな中島さんは、大学での実習時、最前線で働く先輩の姿を間近で見られたことが、将来へのモチベーションにつながったという。「専門性の高い知識を備えた先生がたくさんいます。本当に多くのことを学べる環境でしたね」一刻を争う現場で命をつなぐ仕事YCUでの学びが、自分の可能性を広げるMasaki SonodaName中島 温乃Yoshino NakajimaClass of Course2020年度卒医学部 看護学科横浜市立大学附属市民総合医療センター看護部Name園田 真樹Class of Course2008年度卒医学部 医学科横浜市立大学大学院医学研究科・横浜市立大学附属病院脳神経外科学・助教YCU Frontier Research FellowYCUてんかんセンター硬式テニス部の同期は今も仕事の相談に乗ってくれる大切な仲間。「病院内で見かけると元気が出ます!」とのこと(右から2人目が中島さん)。剣道部で東日本医科学生総合体育大会に参加。勉強だけでなく、スポーツを通じても成長できる場として、多くの医学生がこの大会を目指して日々練習を重ねている(中央が園田さん)。7PROFILE.PROFILE.横浜で学び、経験を積み、看護で地域に貢献していきたい最先端の医療によって患者の未来に光を照らしたい活 躍 す る 卒 業 生学生時代のEPISODE学生時代のEPISODE

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