山形県立米沢女子短期大学 2020 GUIDE BOOK
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 国語国文学を学ぶことは、日本人とは何か、自分とは何かを知ることです。 それは国際化の時代でいちばん大事なことです。そればかりではありません。読む力と表現力をつけ、ものを考える力をつければ、あなたの人生はきっと有意義なものになるでしょう。 多様な教員を配した本学科では、自分の好きな作家の作品と、たっぷり付き合えます。もちろんポピュラーな古典についても常時開講しています。ことばの問題に興味を持つなら、それもまた最新のテーマが準備されています。文学やことばの周辺についても深い理解が得られるメニューが揃っています。本学科は伝統ある本学の中でも、もっとも長い歴史を持っています。蓄積され、充実した施設と、優秀な教授陣が誇りです。60年間に約4000名の卒業生を多彩な分野に送り出してきました。 情報の大海。モノもコトバも溢れて、欲望は限りなく拡がる。でも何か虚しく、周りと繋がってもいそうだが、ともすれば孤立と分断の大渦に引き込まれそうだ。これが現在の人間が置かれた状況です。100年前の第1次世界大戦は、科学が人間の力を超え、大きな災厄をもたらしました。今後、登場する人工知能はそれと比較にならない力で、人間を凌ぎ、生活を変えるはずです。 人間の未来は? 正直わかりません。ただ愚かで、強欲で、狂気にも走ることもある人間を了解し、受け入れること。軽信に踊らされず、批判的に、多様な文化を尊重し、同時に共存の価値観を守ること。言葉とそれが紡ぎだす文学を通じて、人間を深く知りましょう。それが本学科の基本で、未来への手掛りだと思います。学科長佐々木 紀一希望は人間性のみにあるMessage▶▶ 詳しい就職先や編入学先はP8へ最近の進路状況就職率* 2019年3月末現在の卒業生実績より97.1%進学率100%11

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