山形県公立大学法人 教育振興会会報 令和4年度 No.3(通巻第176号)
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to do 退任される先生より二〇〇七年十月に米沢女子短期大学に赴任し、公務員試験を受けずに突然、公務員になりました。一年半くらいしたところで米短が独法化し、やはり何の試験や転職活動もせずに団体職員になりました。さらに米沢栄養大学の開学で、一法人二大学制の法人に勤務…とよくよく考えると、ちょうど米短の変革の時期に当たっていたのだと気づきました。山形県や米短が置かれている状況も変化し、それらに適応するため、ここでは挙げられないほどの変化もありました。十五年の間に多くの変化がありましたが、変わらなかったものもあります。一つ目は、学生さん(+ご家族)と職員さんの真面目さです。それまで出席・私語・カンニング対策ばかりを考えて講義をしてきた私には米短の学生さんの真■な態度は衝撃でした。この学生さん達が卒業して職員さんのような大人になり、卒業式で会ったご家族のようになるのだろうな〜と思った記憶があります。二つ目は先生方の学生さんへの愛情です。米短の「教員と学生の近さ」にも衝撃を受けました。どちらも良い衝撃だったので、これからも変わらずにいて欲しいものだと願っています。十五年間有難うございました。社会情報学科教授当初編入を目指し勉強に励んでいましたが、秋から就職に切り替えました。急な変更で不安な中、キャリア支援センターやハローワークに足繁く通いました。タイミング良く、キャリア支援センターからこの求人を知り、自分の学びが生かせる職域であり受験しました。試験は小論文と面接があり、小論文は一日一題の問題を解き面接は情報収集を大切にし、落ち着いて自分の考えや学びを伝えられるよう口に出す練習をしました。家族や友人、先生方にサポートいただき、心強かったです。試験本番は人生で一番緊張しましたが自分を信じて挑めました。冬の時期でもあり想定より寒くカイロ等で良いコンディションで臨めるよう対策も重要だと思いました。進路に向け上手くいかなかったり、落ち込んだり、焦ることもありますが、深呼吸して一つ一つ着実に進めていくことが大事だと考えます。周りの人に相談したり、好きなことでたまに息抜きをしたり、心を落ち着かせてみてください。皆さんのこれからを応援しています。山形県立米沢女子短期大学鈴木 久美 変わらなかったもの卒業生より〜就職・編入学体験談〜(社福)たいよう福祉会特別養護老人ホームソーレ東根山形大学人文社会科学部グローバルスタディーズコース(公財)山形県埋蔵文化財センター山形県庁山形県立米沢栄養大学健康栄養学部健康栄養学科四年私は入学時から福祉分野の管理栄養士として働きたいと考えていました。三年生の七月頃から、キャリア支援センターの個別相談を利用して就職活動の進め方や求人票の探し方などを教えていただきました。福祉分野の求人はいつ出るかわからないと言われていたため、様々な求人サイトで毎日検索していました。さらに、現地・オンライン問わず積極的に合同企業説明会に参加し、情報収集に力を入れました。その中で気になった施設には見学を申し込みました。実際に施設内を見て、働いている方からお話を伺うことで自分が働くイメージがしやすく、施設の方へのアピールにもなります。また、面接の際に見学で感じたことなどを話すこともできるので、積極的に施設見学をすることをお勧めします。私はキャリア支援センターや大学の先生方をはじめ、周囲の方々に支えていただきました。就職活動をしていく中で焦りや孤独を感じた時には、周囲の方々に頼ることで自分のやるべきことが整理でき、前向きな気持ちになれると思います。山形県立米沢女子短期大学山形県立米沢女子短期大学山形県立米沢女子短期大学日本史学科二年土屋留奈英語英文学科二年石黒私は入学当初、進路選択に悩んでいました。そのため、一年次は就職向け講義の受講と受験大学のリサーチを並行して行っていました。新書や論文に触れるなかで、「国際交流」や「多文化共生」に関心を持ち、編入学への意志を固めました。各担当の先生にご指導いただき、問題の傾向を分析したり、面接の質問予想を作成したりして試験に備えました。編入学試験に臨む過程を振り返って、私が大切だと思ったことは、「自分で考え、行動すること」です。編入先で何を学びたいのかを明確にし、試験日から逆算してリストを作ったことが、私には効果的でした。受験期間は不安になることもありましたが、自分の理想の姿を思い浮かべて行動したことで、軽減されたように思います。進路選択で悩んでいる方はぜひ、キャリアセンターで相談したり、本を読んだりするなど、なにか行動を起こしてみてください。そうすれば、自分の興味分野や目指したい進路が見つかると思います。皆さんの進路希望の実現を応援しています。社会情報学科二年片桐琴音私は、山形県で生まれ育ったこともあり、将来は山形県内で公務員として働きたいと考えていました。そこで、一年生の夏に、地元の市役所にインターンシップに行かせていただきました。部署によって業務内容が全く異なっていたことが印象的で、「様々な角度から地域に貢献できる」ということに魅力を感じました。公務員試験は一次が筆記試験、二次が面接や作文です。筆記試験の対策では、テキストを繰り返し何度も解き問題のパターンを覚えていきました。面接対策では、キャリア支援センターの先生方に何度も面接練習をお願いし、的確なアドバイスをいただきました。暗記したことや自分が言いたいことを一方的に話すのではなく、面接官との「会話」だということを意識して取り組むことが大切だと思います。就職活動をする中で、不安になることや辛い思いをすることもあると思います。周りの人を頼りながら、自分を信じて最後まで諦めずに頑張ってください。応援しています。小幡桃花令和5年3月10日発行就職編入学就職就職         3  遥15年で変わったものと

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